バスに乗っている。このままずっと乗っていたい。

ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈を隔てている一本の回廊がある。現地の言葉で「明るい未来」をあらわすナゴという名前がそこを流れる川についている。そのナゴ川に棲んでいるのが世界最古の両生類、「ヒマラヤムカシイモリ」である。ムカシイモリの仲間は日本…

ＵＰしたあとで描き直すのは邪道ですかそうですか。つーかページを入れ替えるのはさすがにネームの時点でやっとけって感じです。パソコンに取り込んで文字打った後じゃなくて。人のネタによっかかればいいやと安易に考えていたようで構成ぐだぐだでした。猛…

久しぶりに付けペンと原稿用紙でマンガを描いてみたりしています。１年ぶりじゃききません。きっと。自分のマンガの一番アレな点といえば線が汚いってことだと思ってるんですが、さすが、ばっちり衰えてます。しかしまあ、自分で気付いてる欠点なんぞはまだ…

寝たい。体を支えきれなくなって崩れる。おしりが痛い。モニタからの光が悪い。寝たい。

赤い積み木の中に迷い込みそうになってしまったので僕は青いくつを探した。ざらっとした質感の赤い積み木は、その名のとおり木で出来ているように思えるのだけれど、こんなに冷たい木はないよなとも感じる。３．０ｍ＊１．５ｍ＊１．０ｍのブロックで規格化…

上を向いて歩こう。上？電線に洗濯物がはためいているよ。どうやってかけたんだろうとか感電しないのかとかちょっと思ったけどすぐどうでもよくなった。だってきれいだもの。ばたばたあって。すごいなあ。あれってユニクロって言うんだっけ。あれはなに？ ヴ…

いまちょっと「落ち」るとやばい状態ではあるのですが、そういうときほどついついダメ癒し的テキストを追ってしまっていてそういう嗜好は破滅的なんだよなあと思いました。「落ち」てる気持ちいい状態になりたいですが、その状態は全てをほったらかしてしま…

ガラスのくつ。そのまま歩いたらこなごなに割れてしまいそうで足を踏み出せなかった。ひんやりしている。固いのに触る感じは柔らかだ。幸せの靴にしてしまえるよと教えてくれた人がいたが長い長い泥の道をこれで歩いていく気がしなくて置いていった。

「神様要る？｣「いや、いらん。｣「１００円なんだけど。｣「・・・何が。｣「神様。」「神様安いな！？｣「神様あると安心するよ？」「いらんて。」「それに串焼きにすると美味しいし。神様。」「・・・ふーん。」

「もう駄目だ」って３回だけ言わせて欲しい。そうしたら立ち直るからちゃんと。「もう駄目だもう駄目だもう駄目だ。」ＯＫ。大丈夫。 すでに口癖になっている。それが悪いことだとは知ってる。だけど、そう呟かないとやっていけない。「もう駄目だもう駄目だ…

テンションの上げ下げはやっぱり難しいにゃー。上げっぱなしだと体が壊れるし、かといってそっから下げるとまた上げるのがえらい大変だし。つーかちゃんとまた上がるのか？と不安になるから下げることが出来ないですよ。上がりっぱなし持たせられれば一番い…

ふたりはラヴァーだ。アスタチンの水着を持っている。それがいいとか悪いとかという話ではない。アスタチンの水着はとっても素敵なことは確かだ。 彼らの海は虹色のドレスだ。どこまでも広がるドレスを蹴って、ふわふわと舞うレースをかきわけ走る。ときおり…

見上げたら電線にカラスが止まっていた。雲のないマットな青の空を背景にした黒いそのシルエットは、気持ちのいい画だ。ポケットに手を入れて家路を急ぐ。川の側の道でカメラを構える人がいた。その先を追うと、カモの類いの水鳥がいた。都市の水辺にも鳥が…

「憎い。｣ と口に出すと本当に憎くなってしまう人と、それで憎さが幾ばくか解消してしまう人がいると思います。まあそれは言霊に対する対応の差で、静電気の様に＋と−と表されます。＋の人は言霊に対して正のフィードバックを持ち、へたをすると暴走しかねな…

死にたい。・・・とだけかかれたＷｅｂ日記が１０日間ほどもそのままだったとしたらそれはやはりビビるものですが、それが死に体。だと、相撲好きの人間が朝青竜のミラクルブリッジのことを思い出したのかなと推測したりもします。でもやはり、死という文字…

動物としての人間は、二十歳以降老化していく一方だという話ですが、自分の場合ここ１〜２年でがくっと衰えたような気がします。まあ具体的な兆候を言うと、豚骨ラーメンが食べられなくなった、ということなんです。 嫌いになったわけじゃないんです。証拠に…

ことこと落ちていくのはハルで、私はそれほど大変な目にもあわなかった。しかしハルは大変で、そのまま海にまで落ちてしまった。ボッチャーン。落ちたハルを何とかすくい上げて、私は一息ついて、タオルを探した。海水はハルを錆びさせてしまう。このところ…

走ることは嫌いではない。そういう自己認識だったのだが。

大丈夫だと言って欲しいのはやまやまですが、大丈夫じゃないのは傍から見てもうっすらと分かるもので。というか外装のプラスチックが派手に割れていますし。１０年という年月を考えれば、これくらいはあたりまえなのかもしれません。ですが、このコーヒーメ…

「粘りモノの食べ物ってあるじゃん。納豆とかとろろとか。あれダメでさ。」「その二つの粘りは大分違わないか？」「しいて言うなら納豆。とろろの粘りは絶対ダメ。」「俺納豆のがダメだなあ。口の中がネチャつくじゃん。あれが歯何日も磨いてない時みたいで…

西風はこのアパートのベランダに干した洗濯物に垂直に当たる風なので、それが吹いている日は舞ってしまう。駐車場にばら撒かれる。そうやって砂にまみれた他人のシャツを、仕方がないから拾ってまとめて階段の近くに置いておく。面識があるわけじゃない。

潮の流れが穏やかな礁湖に浮かんでいた海賊船は、暑がりだった。この辺は彼らの縄張りで、内海の中でも島々と珊瑚が複雑に絡み合うところだ。彼らはこの海域を通行する船に通行料を要求し、払わなければその船を沈め、払うならばその海域での安全を保障した…

Ｔボーンステーキを頼むときには一種の作法がある。左のひじを右手で抱え、左手を鉄砲の形にして「Ｔ、プリーズ」と言うのだ。恥ずかしがることはない。皆やっているのだから。ウィリアム・テルが生まれた町というのは、すなわちそういうところだ。アメリカ…

いきなり寒くなってきましたね。正月にはいるちょっと前の気温の急落では順応が遅れて１、２日やばかったですが、今はもう慣れてます。上着も厚いのを出しましたし。袖が広いので原付乗る時にややきついのですが。腕が空冷されます。 他人の酔っ払っちゃって…

君の不幸を心待ちにしている人がいるよそういう輩には気をつけたほうがいいそうかね？ああ、もちろん俺もその一人さハイ、意味ない言葉だね意味ある言葉かい？

おはようといった。彼が二度目に笑った。生涯で二度ラカオンの手を借りて目にもぐった目ではラカオンがラカオンは僕で僕はハリススの音邪魔。ブライダルの花婿がけった丸かったイスの下にもぐったもぐったときにはもう遅くて動くものは何も無かった。ラカオ…

「なるほど、君が宇宙人か。｣「そうです。」「まあ・・・、お茶でも飲むかね。｣「すみません。」「で、景気はどうかね？｣「どこも酷いもんですよ。」「・・・耳、大きいね君。」「はい、おかげさまで。｣「口も大きいね。」「よく言われます。｣「・・・すまん…

あなたがもしスーザンならば、状況に流されがちな現実家だろう。あなたがもしナンシーならば、本当の名前は他にある。あなたがもしロックウェルに立てば、それが新しい未来に繋がる。 うずくまったテキストを読めば今が分かる気にもなる。長い長い夜を歩いて…

ただれた患部から流れ出すそれがよその皮膚にくっつくと、そこの皮膚もおかしくなってしまうのです。ズボンの裏にへばりついて黄色くなります。「地上の星｣とは夜中に見える人家の明かりを表す冬の季語ですが、なぜ冬の季語なのかというのは、冬には白い地面…