「ヘドロ宇宙モデル」を読んだ。ネタバレするよ？するよ？だって読む人はすでに読んでるだろうし、読まない人は今後絶対読まないだろうから。 するよ。スペース段落なんてあけない。いつも通り。 粗密ってさ、大小と同じような性質の単語だと思っているから…

「ふふん？」

崖がある。もう一段、崖がある。崖の下に川がある。丘がある。木がある。木が何本かある。「何本か」っていうのより、本当はもっといっぱいの数があるのだけれど、僕の意識の上では「何本か」だ。その木は緑の葉をしている。葉の縁には細かなぎざぎざがつい…

フーとする。ホーとする。おいかける。おわれて死ぬ。おわれればいきのびようといっしょうけんめいどりょくするけどホーとフーのあいだをぬけられない

3人から4人へ。4人から3人へ。 人が増えたり減ったりが日常的におこる僕らの町では、経理のおばちゃんたちの仕事が繁雑で僕らはいつもその愚痴を聞かされる。カナちゃん死んだのよね。給食費この日から引かないとね。イケダさんところのお兄さん生き返ったの…

利口に動いたそこの場所には、もうその壷は無かった。無かった、じゃなかった。誰かにすでに叩き割られていた。白い背景の世界にぽつんと、僕と割れた壷。

「ケヤキの水鉢にスイレンを植えた」・・・ちがう、ケヤキと言いたかったのではない。素焼きだ。「素焼きの水蜂にスイレンを植えた」・・・水蜂ってなんだ。なんか微妙に強そうな字面だな。沼沢地に巣を構える蜂か。それとも、蜂のような群体行動を取る水生…