ウソ日記

ない。ある。

小部屋が孤独を

 進化論的プログラミングを使って、自分の好みのテキストを吐くようなのが欲しいです。単語だけじゃなくて、本当に文の形から、ちゃんと育っているように見えるトロ。そして、各々が育てたイヤ生物を、皆で見せ合うのです。きっと素敵なことになりますよ。
 そもそも人間には教育欲というものがあって、それは時に自分の支配下のある弱い他者に過度に向かっていきがちですから、そんなもので発散できればなあと思うのです。そういう他者を持っていなくて教育欲の行き場を求めている人にもオススメでしょう。人間では真似のできない従順さ。それの音楽版とか、絵画版とかあったりすると素敵な未来。自分の好きなものを毎日吐き出してくれる部屋。そんな小部屋は他人から見れば汚物の塊により近しく進化していっているのでしょうが、それは仕方のないことです。

 そんな近未来技術の妄想を繰り広げてみましたが、アナロジーを最大限に適用してみれば、現時点でも僕はこの小部屋を教育しているのだと言えます。実際、部屋が思考しているという錯覚をたまに受けるときがあります。中国語の部屋。その場合、中の人間は教育者であり単なる操作装置。