ウソ日記

ない。ある。

ネネコの日

 先日、飼っていたゴキブリのネネコをふと死なせました。夜中、苦しそうな羽音を立てるので、病院に連れて行ったのでしたが手遅れでした。気管の悪性腫瘍だったようです。まあ、8年も生きたのですからゴキブリとしては長生きの方でしょう。触角を震わせて僕の手を探るその様が思い出されます。名付け親は弟でした。なぜネネコなのか分かりませんが、弟がそう呼んでいるうちにそれが名前として定着してしまったのでした。しかし弟は高校に入ってからサッカー部にのめりこみ、ネネコのことはすっかりほったらかしにするようになってしまったので、当時暇だった僕がネネコの世話をするようになったのです。鰹節をあげると喜びました。ときどき僕の指に甘えて噛み付きます。そういうときはちゃんと叱るのがきちんとした躾のあり方なのでしょうが、つい僕は噛ませっぱなしにしてしまいます。そんなに痛くないですしね。