ウソ日記

ない。ある。

節度ある自爆

 節度ある自爆というのはWeb上の日記に欠かせないものです。他人の日記を読むという行為は、たとえ対象が公開されているものであったとしてもピーピングトム的な欲求が割と大きな駆動力となっている訳ですが、いわゆる自爆という体裁で書かれた文章はその欲求を非常に満たしてくれるのです。書く方もそれは分っているので、時たま自爆をわざわざしてみせるものです。必須科目なのですよ。上片桐のヒロシ君(仮名)の「毒シーチキン梁山泊」の今日の1節はさすがにやりすぎのような気もしますが。

ハナコ(仮名)という女を殺した。」

 いやこれだけなら巷に溢れている普通の自爆なんでしょうが、その後に詳しい犯行の経過が続き、その詳細が僕の家の近くで起きた(多分明日の新聞の一面に載ってます)殺人事件と酷似しているとなればヒキもします。ああ、ツクりにしろマジにしろ、芸人魂というのは時に暴走するものなんだな、と。フォロー無しだしさ。近所のその家に野次馬が溜まってて、それが怖かったです。
 基本的に自分は許容範囲が狭い人間でごめんなさい、と思います。このくらいの自爆、自爆系の界隈ではどうって事ないのかもしれませんがダメなんです。憎しみや蔑視に対応するキャパが低いんでしょうね。自分でもそういったものを半ば確信的に撒き散らしているわけなので、その二律背反はどうしたものかと考えているのですが。