2006-03-05 生命 ラーメンしか喰うものはないし、それ以上に大人になりつづけることもない。スティーヴは大人だし、ハルコだって大人だ。新しい命はいつだって望まれもしないのに生まれてくるものだし、その自律性が命の強さを支えるのだ。カップ麺のプラスチックの容器ではまだ支えられない。 箸だろうか? それとも恋だろうか。乳化した動物性油脂がいくらかのアミノ酸と出会うとき、強烈な意思がそこに発生する。すなわち、「僕を見て、僕を見て、僕を見て!!!」 スルタンの帽子だ。見えなくても、見えた、と言わなければならない。