ウソ日記

ない。ある。

春の季語

 アスパラの天プラは好きです。アスパラが芽モノ野菜であることを思い出させてくれます。油と出会ったアクの、口腔の奥にくる旨味。天つゆか塩かにはそれほどこだわりません。

 サツマイモの天プラは好きではありません。ホクリとしたイモの食感と、衣のサクリまたはベトリとした食感の二重奏はアンマッチに思います。さすがに水分量が、あの大きさのおかずモノ食品としては少ないと感じるのです。補うための天つゆとイモの味の相性もまた、それほどよいものとは思えませんし。

 桜の花びらが路側の段差にに吹き寄せられる季節になりました。

 未来の文学の未来感を担っているのは主に未来的単語成分なのですが、それはもちろん「ロケット」とかそういう単語のことではありません。レトロフューチャーは素敵な吸引力をわれわれに対し常に発動し続けていますが、私たちはやっぱり、下りることの出来ないエスカレーターに乗ってしまっているのです。ビルの中にいる私やあなたに対して目に見えて変化するのはせいぜい売っている商品の構成くらいなものかもしれませんが、位置エネルギーだけはどんどん増加していきます。ゆーくだに入りませんか?

 カタカナ表記のほうがわかりやすいでしょうか? ユークダ。