残される
フェデリコなラルバに勢いがあるのならまだ、私たちは男の子だと吼えることが出来るのです。そうしなければ価値がない。紙のライトニングを買った価値が。
講談社には申し訳ないのですが、紙のライトニングにはやはり重大な欠陥が存在することをここにご報告しなければなりません。有名どころであることですから和菓子の親子ではないのです。分かりますか? 私が分かりたいのだということを仰ればよい、そう思いませんか? ノー? 言葉には詰まる。
少し落ち着いて、話を聞いて。
細かく刻むコマーシャリズムの勢いがここにあるといったらいいのか、残されたものには福があるといったらいいのか。残された家族は細かくキャベツを刻む。多く刻みすぎてしまう。刻んだキャベツはそのままとっておくと苦くなるから、醤油と辛子で漬け込む。焼酎を開ける。鹿児島土産のはずだったらしい。