サーキットの娘
「エスカルゴ。」
「ゴ・・・、ゴンザレス。」
「サーキットからのお知らせです。良い子のみんなは、危ないからコースの中に入らないようにしましょうね。路面が血糊等で濡れてしまうと、タイヤが滑りやすくなって運転手の人たちが困ってしまいますよ。」
「子供というものは、全くもって度し難い・・・。」
「再開まだ? 見通し付かんのか!?」
「わらって、わらって、わらって。」
「あ、俺この歌好きだったんだよ、パフィーの。」
「そんなテンションのおねーちゃんがいたら、少しはマシなんだけどなー。」
「おまえアタマ茹ってる子が好きなの?」
「見てるぶんにはなー。」
「レースを再開します。レースを再開します。」
「あ、はじまるよ。」
「もっと近く行こうよ、近く!」
「結局ロクに路面洗えてねーじゃねえか。マジで走んの?」
「キリが無いからな。洗っても洗ってもどうせまた汚れんだし。」
「あのコーナー、まともに突っ込んだらガキどもの仲間入りだぜ?」
「まあ、チキンはブレーキ十分に利かせてけよ。」
「俺の前には飛び出して来るんじゃねーぞ・・・。」