2004-08-16 ほこり ほこりを吸って咳き込む。実家に帰ってきてからずっと、喉や鼻に違和感がある。自分が弱くなったのか、それともこの家のほこりが増えたのか。使われていない部屋が多くなった。 大きな工場があった。朝、白い煙を吐き出して、この町の一日が始まった。 かぼちゃが熟れて、茎からごろりと外れるように、いろんなものが終わった。いつもあると思っていたものは、ねこじゃらしの穂になった。じゃらしてあそぼうにも、野良猫達すらいない。90年代の産業構造の変化が、この町からそれを奪い去った。 祖母が作った夕顔の煮物を食べた。