ウソ日記

ない。ある。

マンガ話

 「哭きの竜」を漫画喫茶で読んでおもしれーとひとりニヤニヤしているわけですが、この、それこそ実話週刊誌的なあまりにも散文の言葉が、フキダシの外の、いわゆる詩の位相の言葉として完璧に機能している有様、何かを思い出すなあと思ったら「架空の森」でした。「三月革命」でも可。

 「月下の棋士」でもこの「哭きの竜」でも、基本的に描いてるのは将棋やマージャンではないんですよねこの人。何かっていったラヴとしか言いようのない人間と人間、違うな、男の男に対する濃ゆい執着。

 川原泉も、こゆい感じは絵柄と語り口のせいでそんな無いんですけど、そういう、理由の無い執着のお話として捉えてる部分があるのかも。自分の中で。もうちょっとその対象は広いんですけど。

 というか、自分がそういうお話が好きだという話です。