ウソ日記

ない。ある。

オクラホマ

 オクラホマ州議会は22日深夜、アメリカ合衆国からの離脱を正式に表明した。地球温暖化抑制に政策の転換をした合衆国政府と、地球温暖化を推進するオクラホマ州の立場の違いが表面化した模様。
「いや熱いのが好きだんべな、わしらな。」
 ホーフォード州知事は語る。

 オクラホマのコーン畑で走っていたカラスとアヒルは豚と羊を真似ていた。真似るように羽を地面について走っていた。大分楽しそうだ、と思ったのを覚えている。クイズ形式で怒らせる、とハの人は言う。なぞなぞを出せば、出された相手はたいてい怒るものだ。それにつけ込む、と。
「飛ばなくて泳がなくて走りもしなくて息もしない鳥は何だ?」
「死んだ鳥だろ。」
「違うよ。アヒルだ。」
「じゃあ俺とお前がおととい見たのはなんだったんだ?」
「カラスだろ?」
「もう一羽。」
「さあ?」
「アレがアヒルだろ。少なくとも走ってはいたろ。じゃ答えはアヒルじゃないだろ?」
「眠いから明かり消して。」

 送電線がコーン畑を横切ってどこまでも進んでいる。鉄塔が見えないのだけど。すごく遠くにあるらしい。間がこれだけ離れてて、よく切れないものだと思う。重くないんだろうか。風にあおられたりはしないんだろうか。アヒルがその高圧電線の上に止まっている。飛び立った。

 アメリ内務省は23日早朝、マクミラン実務官を現地に派遣した。