ウソ日記

ない。ある。

昨日君から君の死別の電話を聞いた。

君の声は少し震えていた。
でも、わりとはきはきしゃべってた。

そのあと埋葬の話や
葬式の話をした。
誰に知らせるとか
誰にいろいろ押し付けるかとか。
いっぱいいろいろしゃべった。

「で、遺体は?」
「あー…、アパート」
「まだ?」
「まだ見つかってない」

三日。

さすがに見る勇気はなくて大家さんに踏み込んでもらって連絡してもらった。
夏場で虫が窓から出てきた。
足の先が見えた。