ウソ日記

ない。ある。

ゴミ袋をさがす

 大都会、しかしそこに住むのは人間だけではありません。コンクリートとガラスの無機質な構造物が林立し、剥き出しの地面が1パーセント未満という環境の中でも多くの野生動物がたくましく生き抜いているのです。たとえばカラスは80年代、その生息数を十倍に伸ばし、セキセイインコは都市環境を利用して日本という新天地に適応しました。

 近年、そんな動物たちに新しい仲間が増えました。ペンギンです。

 朝早くには、2、3羽くらいづつにまとまって、ごみを漁っている姿がよく見られます。ペンギンといえば寒いところに住むイメージがありますが、彼らは実は温帯から熱帯にかけての幅広い気候帯に生息しているのです。東京に現在生息しているのはイワトビペンギンで、もともとはペットとして輸入されたものが野生化したようです。