ウソ日記

ない。ある。

さようなら

 今日もまた、そんな歴史の支流に入り込んでしまったようです。「人を轢きました。殺しました。」あの時の本流はきっとそっちでした。蓋然性の高かったのは。コナミが発表したテイルズの新作では、プランク定数がマクロなスケールで働く量子論的世界がやけに丁寧に描かれているとして一部のSF好きの好事家を賑やかせていますが、ぱっと見にはテレビが壊れているようにしか見えません。

 さて、と。
 観測してやってください。

 三日月が四月を告げるような、そんな優しさが必要なのです。メクラウナギには鎚を。ウミウシはまろやかに香る地形にとぐろを巻いて。勇敢なウミウシだけが、豆粒のような頭を持つ赤い軍勢を倒せるのです。見知っていた風景が、実はもう表皮以外が腐れていたと知るのは悲しいものです。ウミウシが戦うことでそれが暴かれていきます。