いいました
「明日はダメでしょう。」
三月さんが言いました。
「大根だと思ったら違っていたので困りました。大根の様に白くて長かったのです。」
根岸さんが言いました。
「お祭りの歌を見つけました。」
コイさんが言いました。
勇気を出して言ってみました。
「君達みんなおかしいのに、何でこんなところにいるんだい?」
ここは普通の人がいるところでした。普通に起きている物事は普通、普通とは呼ばれませんが、普通とまとめたい普通の人たちがいるのでした。ぺかぺかと広告の流れる大きな液晶がビルの壁にかかっているのは未来都市の予想図だったけれどいざなってみると少しも未来の匂いのしないのは、それがあたりまえだよ、とせせら笑われる類いの事だとすればやっぱり少し悲しいなと思う祥子さんでした。