ウソ日記

ない。ある。

海老名

海老色の甲羅を担いで、よちよちと歩いて行きます。出会う人々は皆、どこか高貴な雰囲気を漂わせて、何だか竹林で美しい言葉について語り合っていそうであります。甲羅が卵を産み始めた、プツプツとだいだい色の、1mm程の球体。私は慌てて、誰か、誰か水槽を持っていないか、このままでは卵が死んでしまうと人たちに尋ねますが皆知らん顔。私は泣いてしまいます。そこにホセさんがやって来て助けてくれたのです。私は2秒で恋に落ちました。