ウソ日記

ない。ある。

会話

「いいんだけどね、そういう風に言っても。」
「なに、つっかかるなあ。」
「たとえばあなたが、山でおもいきりターザンごっこをしたいと言ったとき、」
「言わないよ!?そんな事。」
「私はあなたみたいにやめろなんて言わなかった。ただ薄ら笑いを浮かべて、バカだなあって思って見てた。『サルみたいな顔だし、似合ってた。』って日記に書いた。今でも思い出す。恍惚の笑みを浮かべた、あのアホみたいなあなたの顔。」
「何その記憶!?」
「ウキーッって言ってたよね。」
「言ってねえ!」
「ターザンはアアーアアーアアーなのにね。」
「・・・それも微妙だけどな。」
「とにかく、・・・ああ、何の話してたんだっけ?」
「・・・参議院の選挙の話だよ。」