銀色貨物を積んで走る赤い列車に乗せてもらう。どこまでもどこまでも。けっこう揺れる。はじっこの隅で、壁に体をギュッと押し付けて縮こまって、目立たないように目立たないように。毛布はお祖母さんからもらったんだ。
たまるし。たまっていくのはこれぐらいだし。考えとか記憶とか、ないし。しっかり。片手で無理だったら何とか両手でなんとしても何とか
ひどい。6時間ぶっ通しで「アラビアの夜の種族」を読み通した。そんなことしか出来ない。
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